水田環境鑑定士の資格は、「消費者が安心してお米を食べられるよう、美しい水田と環境を保護し、育てる仕組みを作りたい」という考えから始まりました。
資格取得者である水田環境鑑定士は、水田の豊かさを立証し、安全な作物を安定的に供給することで、人々に安心感を提供する役割を果たしています。
日本の農作物には、アメリカの約7倍もの農薬が使われていると言われています。
その安全基準は厳しく、正しい使い方をすれば影響は少ないものの、農薬のイメージは依然としてネガティブです。有機栽培は理想的ですが、技術やコストの課題があり、安定的な食糧供給を考えると、農薬使用の有無だけで安全性が判断できない複雑な問題に直面します。
このような状況下で、水田環境の観点からお米の安全性を示すために、水田環境鑑定士の制度は誕生しました。
等々、さまざまな分野で鑑定士が活躍しています。
資格講習会では、2日間に及ぶ講義と実習(フィールドワーク)を行い、水質の鑑定法や生息生物の観察・記録方法など、水田を鑑定するノウハウを学びます。
講習会の最後には、資格試験を受験していただきます。この試験に合格すれば、正式に「水田環境鑑定士」の資格が認定されます。