水田環境鑑定士と特A認定について

水田は小さな地球

水田

日本のお米が安全で美味しい理由は、水田に流れる水の質の高さにあります。
日本では雪が多く降り、川の流れも速いため、水田に引かれる水は非常にきれいで豊富です。この清潔な水は、稲がたくさんの水を吸収して成長するためにとても重要です。
日本の水田は「小さな地球」と呼ばれるほど、多様な生物が住んでおり、地域の食物連鎖の基盤となる場所です。水田に住む多くの生物は農薬や環境の変化にとても敏感で、生物濃縮により農薬の影響が拡大することがあります。そのため、多くの生物が健康に育っている水田は、安全であると考えられます。
水田環境鑑定士の制度は、水田の生物や水の状態を調査し、その結果をホームページで公開することで、消費者が安心してお米を購入できる環境を作る取り組みです。

このお米、本当に安全?

水田環境鑑定士

お米の安全性と購入基準について考えることは、健康的な食生活を送る上で非常に重要です。お米の安全性を確認するために、日本には「JAS認証」と「特別栽培米」という公の制度があります。これらの制度はたいへん厳格で、お米の安全性向上に寄与していますが、理解が難しく、また認証されたお米が高価であるため、消費者がその価値を実感しにくいという課題があります。
対する水田環境鑑定の認定制度は、水田の水質と多様な生物の生息環境を調査して認定を行うという、シンプルでわかりやすい仕組みとなっています。

特A圃場の公開

水田サイト

特A認定の公開ために水田環境鑑定士個人でwebサイトを作成する必要はありません。水質と生物の調査結果を記載した特A認定書類を提出していただければ、米・食味鑑定士協会が消費者向けに特A認定圃場のページを作成・更新します。

特A認定(公開)にかかる費用

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  • 水田環境鑑定士資格講習会費用: 67,000円(税込)
  • 年会費: 10,000円(税込/年更新)
  • 看板: 16,500円(税込/送料別途)
  • インターネット公開費用: 22,000円(税込)
  • 次年度以降の更新費用: 3,300円(税込)
    または5,500円(税込/画像10点以上更新の場合)
  • 看板: 16,500円(税込/送料別途)
  • インターネット公開費用: 22,000円(税込)
  • 次年度以降の更新費用: 3,300円(税込)
    または5,500円(税込/画像10点以上更新の場合)
  • 鑑定士への報酬や調査費用は依頼者自身で交渉してください

水田環境特A、Aの基準

基準
  • 有機栽培米(JAS)
  • 特別栽培米
  • エコ栽培米
  • 農薬に特に弱い種: 3点
  • 農薬に弱い種: 2点
  • 農薬に強い種: 1点
  • 稲の害虫となる種: 0点
  • 水棲の甲殻類
  • 魚類
  • 両生類
  • 貝類
  • コウチョウ目
  • トンボ類
  • カゲロウ目
  • バッタ目
  • カマキリ目
  • カメムシ目
  • ハエ目
  • チョウ目
  • トビゲラ目
  • ハチ目
  • 爬虫類

※鳥類や哺乳類は、生物多様性の付随データとして評価

  • 90点以上(30種以上): 特A基準
  • 60点以上(20種以上): A基準
  • 60点未満(20種未満): 対象外